【最新版】カルダシェフスケールとは?タイプ1~7の文明まで徹底解説。地球はどのレベルにいるの?

 

あなたは、宇宙全体で地球がどのレベルにいると思いますか?

地球以上の星は、どの段階まで進歩しているでしょうか。

そんな漠然としたものを知る方法があります。

「カルダシェフスケール」というものです。

 

 

では、具体的にそれがどんなものなのか、詳しく見てみましょう!

 

 

 

 

 

カルダシェフスケールを簡単に


宇宙には無数の星や惑星があり、そこには様々な文明が存在するかもしれません。

では、これらの文明の進化や能力をどのように測定できるでしょうか?ここで登場するのが、「カルダシェフスケール」という概念です。

 

このスケールは、文明の技術的進化の度合いを、エネルギーの利用能力に基づいて分類したものです。

 

スケールの起源


カルダシェフスケールは、1964年にソビエト連邦の天文学者ニコライ・カルダシェフによって提案されました。彼の考えでは、文明の成長と発展は、どれだけ多くのエネルギーを利用できるかによって決まるとされています。

 

 

カルダシェフスケール上の各タイプ(I),(II),(III)

 

タイプI文明:惑星エネルギーのフル活用


タイプI文明は、自らの母星(たとえば地球)の全エネルギーを利用し、制御する能力を持っています。これには、太陽エネルギー、風力、地熱、海洋のエネルギーなど、地球上で利用可能な全てのエネルギー源が含まれます。

 

この段階の文明は、自然災害をコントロールし、地球環境を完全に管理する能力を持つことも可能です。

 

タイプII文明:恒星系を支配する


タイプII文明は、さらに進んだ段階で、自らの星系全体のエネルギーを利用することができます。最もよく知られている概念は「ダイソン球」で、これは恒星をまるごと覆って、エネルギーを全て集める巨大な構造物です。

このレベルの文明は、惑星間旅行や恒星間の資源の利用が可能になり、宇宙での大規模な建造物やプロジェクトを実行できるようになります。

 

タイプIII文明:銀河系を制御する


タイプIII文明は、銀河全体のエネルギーを利用し管理することができます。このレベルの文明は、数々の星系を越えたエネルギーの収集が可能で、銀河規模でのエネルギーネットワークを構築します。

 

彼らは宇宙の多くの法則を理解し、恒星を作ったり、ブラックホールをエネルギー源として利用することもできるかもしれません。

 

カルダシェフスケールにおける人類の立ち位置


現代の人類はカルダシェフスケール上でどのような位置にいるのでしょうか?

 

結論から言えば、人類はまだタイプIにすら至っていません。


タイプI文明は、自らの惑星の全エネルギーを制御し利用できるレベルを意味しますが、私たちはその段階には至っていないのです。

私たちは太陽エネルギーや化石燃料などの一部のエネルギー源を利用していますが、これらのエネルギーの完全な制御や効率的な利用はまだ達成されていません。

 

現在の評価:タイプ0.7


科学者たちは、現在の人類をタイプ0.7程度と評価しています。

これは、私たちが惑星上の利用可能なエネルギーの一部を使いこなしていることを示していますが、まだエネルギー利用の効率や範囲で大きな進歩の余地があることを意味します。

 

今後の進化の可能性


技術的な進歩により、人類は将来的にはタイプI文明へと進化するでしょう。

 

これには、再生可能エネルギー源の更なる開発と利用、地球環境への影響を最小限に抑えながらのエネルギー効率の向上、そして宇宙エネルギーの利用などが含まれるでしょう。

 

タイプIV(4)からタイプVII(7)文明:想像を超える宇宙の文明


カルダシェフスケールは、タイプIIIまでで銀河系を制御する文明を想定していますが、さらに進んだ文明の可能性を考えると、とてもワクワクしますよね。

 

 

タイプIV文明:超銀河系を支配する文明


タイプIIIを超えたタイプIV文明は、単なる一つの銀河系ではなく、複数の銀河系やそれを超える規模を制御することができると考えられています。

想像してみてください、彼らは宇宙全体のエネルギーを使いこなし、宇宙に大きな影響を与えるような活動ができるのです。これは、我々の理解をはるかに超えた技術力を持つことを意味します。

 

タイプV文明:多元宇宙を操る文明


さらに先を行くと、タイプV文明が考えられます。このレベルの文明は、単一の宇宙にとどまらず、複数の宇宙や異なる次元を支配、あるいは移動する能力を持つとされています。

彼らは、宇宙の法則自体を変えることさえできるかもしれません。まさに、私たちの想像力の限界を超えた存在です。

 

タイプVI文明:宇宙の大統領

 

タイプVI文明は、もはや一つの宇宙だけでなく、複数の宇宙を統合し、管理することができるかもしれません。このレベルの文明は、宇宙のすべてを知り、宇宙の法則自体を変えることさえできる可能性があります。

 

タイプVII文明とその先


タイプVII文明以降の概念は、現在の私たちにはほとんど想像もつかない領域です。ここでは、宇宙のすべての次元を完全に理解し、宇宙を自由に作り変えることができるかもしれません。彼らは、宇宙の創造者や管理者のような存在と言えるでしょう。

 

 

カルダシェフスケールと地球外生命体の探索


カルダシェフスケールは、地球外生命体探査(SETI)に革命をもたらす可能性があります。

このスケールは前述の通り、文明がどれだけエネルギーを使いこなしているかを示すもので、宇宙での高度文明を探す際に役立ちます。

 

例えば、タイプII文明は星全体のエネルギーを利用するため、その活動は遠くからでも検出可能です。SETI研究者は、このスケールを使って、より高度な文明からの信号を見つけ出すことに注力しています。

そして、公式情報ではありませんが、実は太陽からエネルギーを吸い取っている謎の生命体のようなものも確認されているのです。

文明で言えばタイプ1,6程度でしょうか。

 

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まとめ

 

カルダシェフスケールは、私たち人間がどの程度宇宙のエネルギーを利用できるかを示すことで、科学と技術の進歩を客観的に理解するのに役立ちます。

現在、私たちはまだその初期段階にありますが、このスケールは私たちの進歩と成長の可能性を示しています。また、このスケールを使って、地球外の先進文明を探すこともできます。

つまり、カルダシェフスケールは、人類の未来と宇宙の謎に関する理解を深める鍵となるのです。