感情の種類による脳内物質の違いを簡単に解説!感情は人間だけの特権?チンパンジーと人間を徹底比較。

 

こんにちは!

いきなりですが、感情は常に私たちの生活の中心にありますよね。喜び、悲しみ、驚き、怒り…これら全てが私たちの行動や判断を形作っています。でも、これらの感情がどのようにして生まれるのか、考えたことはありますか?

 

私たちの感情は単なる「感じ方」ではなく、脳の複雑な仕組みの産物なんです。それでは、この不思議な旅に一緒に出発しましょう!

 

 

 

 

 

 

 

感情の科学:感情とは?

 

さて、感情の旅を始める前に、基本から理解しましょう。感情とは一体何でしょうか?

簡単に言えば、感情は私たちの体験に対する自然な反応です。

でも、その背後には、脳の複雑な化学反応が隠れています。

 

 

脳内では、さまざまな化学物質やホルモンが絶えず働いています。

例えば、あなたが幸せを感じるとき、脳内でセロトニンやドーパミンといった「幸せホルモン」が放出されているからなんです。

興味深いことに、これらの化学物質は私たちの気分や感情に直接影響を与えます。

 

そして、感情の中心地である扁桃体前頭前皮質という脳の部分があります。

これらの部分は、感情を生成し、私たちの行動や意思決定に影響を与える重要な役割を果たしているんですよ。

 

感情の種類によって放出される脳内物質はこんなにもある!

 

感情は、私たちが生活をするなかで沢山ありますよね。

私たちが体験する、基本的な感情である、喜び、悲しみ、怒り、驚きなどの感情は、脳内でどのように処理され、私たちの行動や反応にどう影響するのでしょうか?

 

1.「喜び」

 

何か嬉しい出来事があったとき、私たちの脳はドーパミンセロトニンといった「幸せホルモン」を放出します。

 

・ドーパミン

報酬や快楽に関連する神経伝達物質で、私たちが何かを成し遂げたときや美味しい食事をしたときに放出されます。

 

・セロトニン

気分を安定させ、幸福感を高めます。これらの化学物質は、脳の報酬系を刺激し、私たちを幸せな気分にさせるのです。

 

2.「悲しみ」

 

悲しい出来事やストレスが原因で、脳はコルチゾールというストレスホルモンを放出します。

 

・コルチゾール

コルチゾールの増加は、気分の低下や疲労感を引き起こし、時にはうつ状態へと導くこともあります。

 

3・「怒り」

 

怒りは、私たちの正義感や不満に関連した感情です。

 

・アドレナリンやノルアドレナリン

怒りを感じるとき、脳はアドレナリンやノルアドレナリンを放出し、体は戦うか逃げるかの準備をします。

これらの化学物質は心拍数を上げ、エネルギーを高め、私たちを行動に駆り立てます。

 

 

4・「驚き」や「恐怖」

 

そして驚きや恐怖は、生存本能と深く関連しています。

 

突然の出来事や脅威があると、脳は迅速に反応し、適切な対応をとるよう私たちを準備させます。

この反応は、脳の扁桃体や視床下部によって制御され、私たちの注意を集中させ、事態の収拾へと向かわせます。

 

これらの感情は、私たち一人一人の経験や文化的背景によって異なる形で経験され、私たちの個性やアイデンティティを形作っていくのです。

 

 

脳内物質のアンバランスで病気を引き起こす

 

脳内物質のアンバランスさで引き起こされる病気は「うつ病」です。

 

 

うつ病を患う人々は、長期間にわたる深刻な悲しみや無力感を経験します。これは、脳内のセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の不均衡によって引き起こされることがあります。

また、脳の前頭前皮質や扁桃体の活動の変化も、うつ病の症状に関連しています。

だから、抗うつ薬の主要成分は、セロトニンやノルアドレナリンなどを増やす働きがあるのですね。

 

次のセクションでは、人間の感情以外にも目を向けてみましょう。

 

人間とチンパンジーの感情:共通点と違い

 

私たち人間と、私たちに最も近い親類であるチンパンジーの間にある興味深い類似点と違いを見てみましょう。

 

 

感情は、私たちがチンパンジーと共有する基本的な特徴の一つですが、その表現方法や複雑さには顕著な違いがあります。

まず、基本的な感情の反応について考えてみましょう。

 

喜び、恐怖、悲しみ、怒りといった基本的な感情は、人間とチンパンジーの両方に共通しています。

例えば、チンパンジーも家族や仲間との絆を大切にし、喜びを共有し、失われた仲間に対して悲しみを感じます。

 

しかし、人間の感情はより複雑です。

人間は、未来についての不安や期待、道徳的または哲学的な思考に基づく感情など、より高度な感情を感じることができます。

これは、人間の脳がより発達した前頭前皮質を持っており、複雑な思考と深い感情を処理する能力があることに起因します。

 

一方で、チンパンジーの感情はより直接的で瞬間的なものが多いです。彼らの社会的相互作用は、主に現在の状況や直接的な欲求に基づいています。

人間と比較して、チンパンジーは未来に対する意識や自己反省の度合いが低いと考えられています。

 

また、感情の表現方法にも違いがあります。

人間は言語を使って複雑な感情を表現し、芸術や音楽などを通じて感情を共有します。一方、チンパンジーは主に身体言語、表情、声のトーンを使って感情を伝えます。

 

この比較から、感情は進化の過程でどのように発展し、分化したかを理解する手がかりを得ることができます。

また、私たち自身の感情をより深く理解する上で、他の生物との比較は非常に有効なのです。

 

まとめ


感情は、私たちの日々の体験において大きな役割を果たすものです。

感情が単なる「感じ方」ではなく、脳の複雑な化学反応の産物であることを学びました。喜び、悲しみ、怒り、驚きなどの感情は、脳内のさまざまな化学物質やホルモンの働きによって生じます。

嬉しいといった感情を一つとっても、奥深いですよね、、。

 

この記事を通じて、感情というものを客観的に見ることが出来たでしょうか。